この記事は、英語 wiki （LAST EDITED BY Artyom Zuev, 2024年6月19日）を基に加筆・修正したものです
この記事は公式記事を翻訳したもので、便宜的な補助資料として作成されました。最新の情報は原文を参照し、原文と訳文に矛盾があれば原文に従ってください。訳文の誤りや矛盾により生じるトラブルや損失について一切の責任を負いません。
翻訳： @ichihito_ohi、2024年6月20日
¶ 概要
Phantom Brigade Mod SDK は、私たちの大切なコミュニティと共同で作成した mod 開発スイートです。私たちがゲーム開発で使用したツールを基にしており、以下の内容を含むフリーの Unity プロジェクトとなっています：
- Mod プロジェクト・マネージャー： Mod メタデータのセットアップを簡略化し、 mod ソース・ファイルを管理し、様々な mod ツールの管理を支援します。完成した mod を、ローカル・ユーザー・フォルダ、配布可能なアーカイブ、 Steam Workshop にエクスポートすることを容易にします。
- 設定エディター：強力な管理機能により、ゲームの基礎となるデータベースをすべて簡単に操作できます。ゲーム・バランスから敵部隊構成、ミッション・ロジックから戦闘アビリティに至るまで、すべてを改造可能です。データ検証、リアクティブ・インスペクター、値のドロップダウン、曲線などの複雑なデータ型に特化したエディターを活用することで、これまで手動のテキスト編集で何時間もかかっていたような設定が数分でできるようになります。キットバッシュ（モデルを流用した改造）された武器のプレビュー、複雑な挙動をするボスの組み立て、新たなステータス効果の作成なども可能です。
- レベル・エディター：新規または既存のミッション用に、新たな戦闘アリーナを作成できます。私たちのボクセル・ベースなレベル・システムと一連の専用編集ツールにより、緻密な建築物や複雑な自然地形を素早く作成可能です。
- アセット・ビルダー：自作 3D アセットを mod に入れ込むことが可能になり、自作モデルを用いた武器と装甲の改造が可能となりました。
これまでも Phantom Brigade は、編集が容易な YAML ファイルを基盤として mod に対応していました。一方で、テキスト・エディターで複雑なデータを定義するのは時間がかかり、間違いを犯しやすく、組み立てているものを視覚化することが困難でした。小さなバランス調整であれば比較的簡単ですが、シナリオ全体やミサイル誘導プログラムを組み立てる場合、そうはいきません。本 SDK の公開により、この状況を変えたいと思っています。
みなさんがどんなものを創造するか、待ちきれません！
¶ インストール
GitHub リポジトリに移動して最新板をダウンロードし、セットアップ手順を確認してください。簡単なセットアップ概要は以下の通りです：
- Unity Hub をダウンロード、インストールしてください。
- Unity 2020.3.34 LTS のダウンロード・ページを開いてください。ページ上部の インストール [1] をクリックして、 Unity Hub からインストールを開始してください。うまくいかない場合は、ページ下部のリンクから Windows インストーラのダウンロードを試してください [2] 。
- 上記リンク先のリポジトリからプロジェクトをダウンロードしてください。アップデートを簡単にするため、 Git を用いてクローンすることを強くお勧めします。
- Unity Hub で、プロジェクトタブに移動して開くをクリックし [3] 、プロジェクトのフォルダを選択してください。プロジェクトがインポートされるまで待ちます。
- プロジェクトが開いたら、 Unity Editor のトップ・メニューで PB Mod SDK/Getting Started をクリックしてください。
空き容量が少なくとも 10 GB 以上あるドライブを使用し、
C:/Work/Unity Projects/PB_ModSDKのような短いパスの場所を選んでください。コア・リポジトリのダウンロード容量はかなり小さいですが、追加のアセット・パッケージは全部で 3 GB 近くあります。追加アセット・パッケージがインストールされたプロジェクト全体をインポートすると最大 5 GB の一時ファイルが作成される可能性があるため、少なくとも 10 GB を確保するようお勧めしています。
Git に慣れておらず、 GitHub から SDK をダウンロードする方法がわからない場合は、 GitHub Desktop クライアントをインストールし、こちらのチュートリアルを試してください。これ以外の Windows GUI クライアントのリストはこちらで確認できます。
Getting Started ウィンドウでは、その先の手順として以下のような内容を紹介します：
- メイン・シーンを開く
- Mod project manager を開く
- 初めての mod を作成する
- 追加のアセット・パッケージをインストールする
¶ 追加アセット
リポジトリを軽量に保ちアップデートを簡単にするため、一部のアセットを追加ダウンロードに分離しました。これには、メック・アイテムの 3D モデル、レベル、テクスチャ、その他アート・アセットが含まれています。これらのファイルは SDK に含まれるツールの大半には必要ありませんが、追加アセット・パッケージをダウンロードおよびインストールして全機能を解禁することをお勧めします。利用可能になる機能として、レベル編集と 3D ビューポートでのアイテム表示が含まれます。
この追加アセット・パッケージをインストールするには、 Getting Started ウィンドウの指示に沿ってください。
完全自作のアセットを作成したい場合は、こちらふたつの記事をご覧ください： Custom Mech Armor Assets（英語版） および Custom Weapon and Item Assets（英語版）
¶ 困ったら
行き詰まったりバグに遭遇したりしたら、遠慮なく 公式 Discord サーバー の #phantom-modding チャンネルで質問してください。
現在最新の Unity Hub 3.8.0 では「エディターをインストール」 ↩︎
現在最新の Unity Hub 3.8.0 では「アーカイブ」タブからダウンロードアーカイブにアクセス可能 https://unity.com/ja/releases/editor/archive ↩︎
現在最新の Unity Hub 3.8.0 では、「追加」 - 「ディスクからプロジェクトを加える」 ↩︎